創業者、ユージニオ・ペラッツァをはじめ、彼と親交の深いデザイナー陣が語る「Magis マジス」とは?
独自の普遍的な創造の世界をご覧ください。
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以下意訳
創業者/ユージニオ・ペラッツァ
私にとってのマジス、それは「普遍的かつユニーク、そして未来に向かって進むべき道が見えている会社」を意味しています。私は43年前にイタリアのヴェネト地区でマジスを創業しました。当時のヴェネト地区ではデザインに注力した会社はほぼ無く、おそらく私自身がそのエリアにおけるデザインのパイオニアであったと思います。創業当初は零細企業で運営に大変苦労しましたが、徐々に軌道に乗り始め、今日では多くの人々からマジスはデザインに特化した素晴らしい会社だと言ってもらえる程に成長しました。本当に幸せなことです。
マジスのデザインチームに「ボス(上司)」はいません。我々はチームであり、デザインこそがボスなのです。デザインプロジェクトの本質は、膨大なアイデアをインプットし、その中からより良いものを振い分けてゆくこと。チームの共同作業の中にこそ宿るものがある、と私は信じています。
気がつけばデザインは私の人生そのものとなっていました。年齢は重ねましたが、まだまだ精力的でタフですし、やりたい事で未来が満たされています。一年後…二年後と、今後のデザインプロジェクトの事を考えると、幸せで顔から笑顔が溢れてしまうのです。
デザイナー/コンスタンティン・グルチッチ
ユージニオはマジスの創業者であり、ブランドを体現する人物そのものです。会社全体が彼の揺るぎない信念やビジョンから成り立っており、ユージニオは昼夜問わず家具のプロジェクトについて考えを巡らせ、そこで働くスタッフも同様に真摯に家具と向き合っています。
ユージニオは私の人生に多くのプロジェクトをもたらしました。それは私がずっとやりたいと考えていながらも、自分だけでは到達出来なかった、夢のようなプロジェクトです。彼は考えもつかない方法でそのプロジェクトを昇華し、私に叶えさせてくれたのです。
デザイナー/ジャージー・セイモア
私はアーティスト、そしてマジスのデザイナーの一人でもあります。
ユージニオについてよく覚えているのは、彼が初めてミラノデザインウィークのフォーリオサローネで、プレゼンテーションを行っていた時のことです。彼はトレードマークの眼鏡を頭に乗せ、シャツにニットタイを合わせたラフな姿、そしてその姿でブルジョア階層の聴衆相手にレクチャーを行っていました。全く気取らず誠実で、その瞬間から彼は私のヒーローになったのです。
僕にとってのマジス、それは「既成概念の打破、地に足の着いた堅実さ、そして素晴らしいデザイナーたち」を意味しています。
デザイナー/エドワード・バーバー
私はエドワード・バーバー。デザインユニット「バーバー・オズガビー」の一人です。自分にとってのマジスのイメージは「奇異」。だって彼らのする事はいつだってちょっとヘンテコリンなんです(笑)。ミラノサローネでの発表だって、フォルムや素材のチョイス、素材の組合せに至るまで、通常の「それ」からは少し離れていて、当たり前な事は一度だってなく、新鮮さと面白みに溢れています。
もしマジスと協働するデザイナーの仕事を見る事があるのなら、それは唯一無二のデザインワーク。マジスで働くスタッフがチャレンジングで、個性的であるからこそ成り立つ仕事といえます。2020年、僕らバーバー・オズガビーも新作を発表する予定ですが、全てリサイクル、かつ自然での分解が可能な、環境に優しい椅子になっています。これもマジスとだからこそ成立するクリエーションでしょう。