Magisの創業者であるユージニオ・ペラッツァに初めて会ったのは、もう何年も前、旧マジス・ファクトリーを訪問したときでした。私は彼と共にマジス社とのコラボレーションをしたいと思っていて、当時の婚約者（現在の妻）ニンケも一緒でした。彼女は私の協力者で常に一緒に旅をしていました。
The first time I visited Perazza was many years ago, at the old Magis factory. I was hoping to have a chat with him, to start a collaboration with Magis. With me was my girlfriend (now wife) Nienke, who collaborates with me and has always traveled together with me.
ペラッツァとの会話は弾みましたが、あれこれと話をするうちに、私の仕事ではなく彼女のアートワークに目がとまりました。そしてその創造性にとても興味を示し、彼女に鏡のデザインについて質問しました。（鏡に映す人の表情を変化させるのが面白かったのだと思います。）最終的にそのプロジェクトは進展しませんでしたが、マジス社との好ましい協力関係はあれから今日まで、長年にわたり続いています。
The conversation with Perazza flowed, but one thing led to another and he ended up looking at Nienke’s artwork instead of my work! He became very interested in her creativity, and asked Nienke to design some mirrors – I think they were funny ones that changed the appearance of those who looked into them. Eventually, that project was abandoned, and I have had the pleasure of collaborating with Magis for many years now.
しかし、私がなぜこの話を愛着を持って思い出すのかと言うと、ペラッツァは予想外のところからインスピレーションを得ることを恐れず、デザイナーだけでなく、あらゆるクリエイティブな人に興味を持っているということを示しているからです。
But I recall this story fondly, because it reminds me that Perazza is someone who is truly interested in every creative person, not just designers, and is not afraid to seek inspiration from unexpected places.
ハイメ・アジョン / Jaime Hayón
Piña / Photo courtesy of Merarchitects https://www.instagram.com/merarchitects/
Products developped for Magis:
• Milà
• Piña
• Piña Low Chair
• Piña Rocking chair
• Piña Low Table
Jaime Hayón | ハイメ・アジョン
マドリッドとパリで工業デザインを学んだ後、1997年にはベネトンによって資金を供給されたデザインおよびコミュニケーションアカデミーである、ファブリカに参加し、高名なクリエイティブディレクターであり活動家のオリビエーロ・トスカーニと共に仕事をする。そこで学生の立場ながら、デザイン責任者に抜擢される。 MAGISにはそのころから顔を出しており、マジスCEOのユージニオ・ペラッツァは彼の才能を見抜き、新しいプロジェクトを立ち上げるにあたって彼に仕事を依頼した。