MAGISは今年もイタリア・ミラノで開催されたミラノサローネ国際家具見本市に参加。ヨーロッパの有名ブランドが出展するフィエラ本会場ホール20にて、ギリ・クチック&ラン・アミタイ によるマグネシウムチェア「Vela」や、ステファン・ディーツ によるモジュラーソファ「Costume」ほか、例年にも増して多くの新作を発表しました。
会場デザインは昨年に引き続き、ストックホルムの Note Design Studioとの共同によるもの。
テーマは「静けさ」そして「共有」。淡いブルーやベージュなど、今季のトレンドであるペールトーンを効果的に使い、回廊のある宮殿の中庭をイメージして作られています。Note Design Studioらしいシックで洗練された空間が、マジスの特徴的なデザインを一層引き立て、印象的な会場となっていました。
ブース全体はベネチアの青い海や空をイメージ
新作マグネシウムチェア「Vela」 ーギリ・クチック&ラン・アミタイー
~ 話題を集めた超軽量チェア ~
注目は「マグネシウム」 という家具では殆ど使われてこなかった素材に挑戦した意欲作、チェア「Vela」。
素材の特性を生かしきり、2.5Kgという超軽量化を実現。片手で持ち上げられる上スタッキングが可能なハイスペックチェアです。
左)Ran Amitai 右) Gilli Kuchik
エレガントなデザインと使いやすさを兼備した「Vela」は、今回ヨーロッパのデザインWEBマガジン「Style Park」からの受賞作品と言う事もあり、会期中もっとも注目を集めた作品の1つとなりました。
[快適かつ軽量でコンパクト] 日本のインテリアにもフィットするデザインで人気も高まりそうです!
(日本発売予定:2019年冬以降)
ステファン・ディーツによるモジュール式ソファ「Costume」
~家具におけるサステナビリティへの挑戦~
マジス × ステファン・ディーツ の初タッグによるシステムソファ「Costume」。マジスらしいカジュアルなデザインもさることながら、簡単に連結・張替が可能。樹脂やウレタンなどの各パーツも交換が出来、100%リサイクル可能な構造が高く評価され、こちらも「Style Park」からの受賞作品となりました。
用途によってユニットを連結させ肘掛けを加えたり、パーツ交換による長期使用はうれしいですね。
和洋室どちらにもマッチする、親しみあるデザインも魅力的です。(日本発売予定:2019年冬以降)
ついに今秋発売「Plato」 ージャスパー・モリソンー
昨年のミラノサローネにてプロトタイプで登場した、ダイキャストアルミニウム製のチェア「Plato」がついに完成、発表されました。同様のプラスチック製チェアと比べて、スリムで頑丈。インドアにもアウトドアにも適しており、機能面、いずれの面からみても完成したプロダクトとして高評価を得ています!
華美な装飾を省いた「新古典主義」に着想したことから、哲学者「Plato プラトン」に由来して命名
特にスタッキング姿はとても美しく、薄く薄く、すっきりと積み上げることが出来ます!機能と形状が完璧なバランスで釣り合った、インテリジェンスなチェア「Plato」。発売の際は、是非ショールームでこの美しさを体感してほしいチェアです。(日本発売予定:2019年 晩夏~秋)
大人気チェア「Troy」から新顔が登場! ーマルセル・ワンダースー
~Exclusiveな仕様がセクシーなラウンジチェアに注目~
マルセルワンダースの「Troy」からは「ワイヤーベースアーム付き」と「ラウンジチェア」が仲間入りしました。
「ワイヤーベースアーム付き」は、ペールトーンのトレンドカラーをまとい、少しクラシックなフォルムがキュートな一脚。
一方、新仕様の「ラウンジチェア」は、ベロア調のファブリックとゴールドフレームがラグジュアリーな印象を与えます。色香漂うグラマラスなチェア、置くだけで空間が華やぎそう。
ゆったりな座り心地にも関わらず、コンパクトめでセッティングしやすい点も魅力的
「ワイヤーベースアーム付き」はカジュアルに、「ラウンジチェア」はエレガントに、シーンを変えて愛用したいマルセルワンダースらしいTROYの新作は、2019年冬以降の発売予定です。
巨匠オイヴァ・トイッカの名作がポリカーボネイトで登場「Linnut」
~ ついに今秋発売開始~
「Linnut (鳥)」は [Magis ✖ littala ✖ オイヴァ・トイッカ] のコラボから実現した、マジス初となる照明アイテム。元 々は1970年代からオイヴァ・トイッカが、 littala にデザインした吹きガラスのコレクションに始まります。
今回、ポリカーボネイトの回転成型によって作られたBirdsは、手拭き吹きガラスの質感を可能な限り再現、ガラスに見紛う仕上がりとなっています。 楽しさがあって、詩的で、それでいて今までにはないコレクション。
オイヴァ・トイッカの素晴らしい想像力から生み出された5体のランプ「Linnut」。今秋の発売が待ち遠しいです。
※2019年4月22日、デザイナーのオイヴァ・トイッカが逝去されました。心からご冥福をお祈り申し上げます。
マジスコレクションに照明&ラグが仲間入り!
家具メーカーとしは新鮮な、ランプとラグが発表されました。
作りたいものは、最高のパートナーと実現させる!マジスらしいこだわりを感じる発表となっています。
Brogliato Traverso デザインの照明「LOST」
シンプルな円で表現された「Lost」。
ブラックホールをイメージし作られたこのランプは、中心が暗く外周に光源を持たせる事で、まるで暗闇から光が零れ出しているよう。
ペンダントタイプとスタンドタイプは近接センサーを使っており、中心へのアクセスによる ON/OFF、調光が可能。
未来的かつニュートラル。様々な空間にフィットするフレキシブルさに可能性を感じるプロダクトです。
(日本発売予定:2020年)
Inga Sempe デザインのラグジュアリーラグ「Volentieri」シリーズ!
昨年の鏡「VITRAIL 」に引き続き、今シーズン、マジスとしても初となるラグを発表したインガ・センペ。敷物を複数枚重ねて織り上げるこの「Volentieri」シリーズは、ビロードやビスコース、リネンなど、異なる織りや糸が楽しめ、奥行きのある豊かな表情を生みだしています。
左)Cornic 右)Finrstra
2枚の長方形から成る「Cornic」は普段使いし易い、ややフラットな地にビロードの縁取りがアクセント。3枚の長方形を重ねた「Finrstra」はふんわりと厚みのある生地を、ビロードのラインがスクエアに交差してゆくデザイン。
どちらも落ち着いていながらモダンで洗練された雰囲気。インガ・センペらしい柔らかさを感じるアイテムです。(日本発売予定:2019年夏頃)
「SWING」ーロン・ギラッドー
巨匠ロンギラッドがマジスとタッグを組んで発表したのはパーテーション「SWING」。
軸を中心に回転させることでパーテンションに隙間が出来、軽やかに空間を仕切ることもできます。シンプルな中にも遊び心があり、実用性とインテリアとしての役割を兼備したアイテムとなっていました。(日本発売予定:2020年)
その他、会場では既存のシリーズからの新仕様もいくつか発表されており、ハイメアジョンの人気チェア「Pina」では新たなファブリックを追加。
これまでのカジュアルなイメージを一新した、大人っぽい雰囲気で様々なシーンにマッチしそうです。
他にも「360°container」「Chair-First」からもトレンドカラーの新色が、
「Puppy」「Ettore」からは新サイズがお目見えしました!
ペールトーンのカラー展開にワクワクさせられる「360°container」- konstancin Grcic –
マジスお馴染み「Chair-first」からは新色テラコッタとマスタードが仲間入り! [Chair First] – Stefano Giovannoni –
キッズアイテムMeTooシリーズからは「Puppy」の新色に加え、新サイズ「Mini Puppy」が登場!さらにPuppy(子犬)らしく、さらに可愛いく仕上がっています。「Mini Puppy」は手のひらサイズで、ペーパーウェイトなど幅広く活躍できそう。ギフトにもおすすめです。(日本発売予定:2019年夏頃)
マジスの顔ともいえるモチーフ「Ettore」からはキーリングが発表されました。輪を背負ってるような姿がとても愛らしい。キーリングとしてはもちろん、アートモチーフとしてお部屋に並べるのも素敵ですね!
ブースを盛り上げた展示シーンの数々